その一部をご紹介。
500年も形が変わらない楽器トロンボーン。中世ヨーロッパでの演奏の場はなんと教会でした。その音質と機能性から聖歌の伴奏楽器として大活躍。「神の楽器」「天使の声」と評されるほど愛されていたのです。
オーケストラやブラスバンドでもトロンボーンはもちろん重要な楽器のひとつです。しかしその中で存分にメロディを演奏させてもらえることはそう多くありません。
「自分の声の代わりにこの『天使の声』を使って自由に歌いたい!Just Sing!」そう思ったのがこの録音のきっかけです。
お聴きになった方は、力強い大きな音のトロンボーンではなくナイーブで声のように表現力が豊かな、いわば別の楽器を発見されるでしょう。それこそが古来から受け継がれてきたこの楽器の最大の魅力なのです。