『吉松隆の初期の作「優しき玩具」はギターとハーモニカによる作品として親しまれてきたが、同時期に作曲されたピアノ小品群が3集からなる同タイトルのピアノ独奏曲集として日の目を見ることになった。「あごのはずれた小さなソナチネ」を加え、2分前後の小曲が実に37曲。曲調は、さわやかなBGM風のものから叙情的でリリカルな旋律、ロック調から現代風のスパイスのきいたバラードまで、おもちゃ箱を開陳したかのようにバラエティ豊かで、随所に耳を心地よくくすぐる工夫がなされている。それぞれの特性をピアノの河村泰子がよく掬い上げていて、イメージが大きく膨らんでいく。』(江藤光紀)
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