2012年8月21日火曜日
ピアニストと調律師との関係
今日は、調律のお話。
講演会や学校、パーティなどで演奏を依頼される時に、いつも問題が起こります。
何が問題になるかというと、コンサートではピアノの調律が必要だという事を知らない方が多いという事です。
よって、調律にかかる予算も含まれていなかったりと・・・・。
学校では、年に1度調律をされている学校が多いので、演奏の当日か前日にタイミングを合わせて調律してもらえる様にお願いする事があります。
事情があり、どうしても出来ない場合は、そのまま演奏する事もありますが。
なので、可能な限り、打ち合わせの際にピアノの状態を見に行き、少し弾かせてもらう事もあります。
ピアニストにとっては、自分に合う調律師に出逢うという事は、とても難しい事なのかも知れません。
私は幸いに一枚目のCD「Atom Hearts Club」の録音で調律してくれた専属の調律師がいますので、何も言わなくても自分に合った音を作ってくれます。
少し気になる部分がある場合は、遠慮なく言います。
録音の場合は、部分的に音を作る事も出来るので、「ここはウッドベースの様な音で、ここは壊れかけたピアノの音で」なんていう無理難題な要求にも応えてもらったりと、二人三脚な部分があります。
音作りに関しては、全て信頼していますので、安心して任せる事が出来るのは、演奏にも影響すると思うんです。
会場によっては、その場所の専属の調律師以外はダメだという所もありますが、可能な限りは私の専属の方にお願いしています。
最終的には、そこにあるピアノをリハーサルで弾き込んで自分の音にしていくのですが。。
その土台を作ってもらうのが、調律師さんの役割。
調律師あっての、ピアニストなんです。