2015年11月11日水曜日

ショパンの部屋





セーヌ川で休憩した後は、ポーランド博物館へショパンに会いに行きました。

ここには、ショパンが弾いたプレイエルのピアノ、手書きの楽譜、手書きの手紙、金髪の髪の毛、ショパンが座っていた椅子、真っ白な皮の手袋、デスマスク、手のオブジェ、肖像画などが置かれた「ショパンの部屋」があります。


博物館の入口の扉を開けようとしたら、鍵が閉まっていました。

諦めきれずに、必死に扉を開けようとしていたら、中からムッシューが出てきて、

「ショパン?」と聞くので、

「はい、ショパンの部屋を見せて下さいますか?」と言うと、

「2階にあるよ。」と入れてくれました。





1人、この部屋に入った途端に、感極まって涙が溢れてきました。

なぜかその時、ショパンの存在を感じたからです。

ずっと子供の頃からショパンの作品を弾いていたので、これまでの人生と重ね合わせて、その場で確かめたかったのかも知れません。

私は、ショパンに会いに、このパリにやって来たのだと確信しました。

この部屋に、時間を忘れるくらい長い間居たのだと思います。


それは、一生忘れられない時間となりました。