人の悲しみを、私はピアノを奏でる事でしか癒す事は出来ないけれど、どんな慰めの言葉よりも心に響く音を届けたい。
もうすぐ、あれから20年。
毎年この時期が来ると、震災の日を思い出します。
当時大学生だった私は、たんすの下敷きになりましたが、無事でした。
近所に住む従兄は、家がつぶれ、生き埋めになりましたが、近所の人たちによって助け出されました。
向かいの建物は、斜めに傾いていました。
20年という歳月は長いかも知れませんが、今でも悲しみを抱えながら、前を向いて生きている人はいます。
どんな苦労があっても、悲しみがあっても、今、私達は生かされている。
今、ここに生きている事に感謝し、演奏出来る事に感謝し、16日のコンサートに出演したいと思います。